咬合育成(矯正歯科)について
咬合育成(矯正歯科)とは、全身、頭、顎の成長を促し、歯並びをよくする方法です。 一方、通常の矯正歯科治療は歯並びを良く見せる事が主目的になります。全身、頭、顎の成長を促す事は行いません。その為に、大切な歯を4本抜いて治療することも少なくありません。 咬合育成では、美しい歯並びだけではなく、本来の自然な形でしっかりと噛めるようにします。全身の健康をしっかりと支える健康的な歯並び・かみ合わせを得ることが出来ます。 |
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当院の咬合育成(i-育成)の流れ
当院の咬合育成(i-育成)の特徴
口は飲む、食べる、話すといった仕事をする大切な器官です。胃や腸につながる消化器官の入り口です。また、気管や肺につながる呼吸器の補助的な役割をします。それ以外にも、顎、顔、頭と絡み合って脳を成長させる、姿勢を維持する、バイ菌などの外来異物から体を守るなどの大切な仕事をします。
近年、口の病気が全身の病気に深く関与していることが次々に解ってきています。たとえば、歯のない人は認知症になりやすい。歯周病は、糖尿病、高血圧、脳血管障害を引き起こすなどです。このことは、口の健康が全身の健康に対して非常に大切な役割をしていることを示しています。文字通り口は健康の“入り口”です。
i-育成は、この大切な“口”を正しい方向にしっかりと成長させることで、健康な心や体を育成することをゴールとしています。その為に、咬合育成法で、正しい姿勢、咀嚼嚥下(食べ方や飲み込み方)、発音を育成します。また、上下のあごの関係や歯並びを正常に導きます。そして、このことを一生維持できるように、虫歯や歯周炎を徹底的に予防します。
i-育成を行うと、歯並びが良くなることはもちろん、正しく噛み、食べることができるようになります。姿勢が良くなりしっかりとした発音ができるようになります。呼吸は口呼吸から鼻呼吸に改善することがほとんどです。このことは、健康な胃腸、呼吸器官、脳(心)を持つことを、強く後押しします。
一方、通常の歯列矯正は、歯並びを見かけ上良くすることを主目的としています。たとえば、通常の歯列矯正では、4本の歯を抜歯して、歯並びを見かけ上良く見せることを頻繁に行います。このように、i-育成と通常の歯列矯正では、目的が大きく異なることから、結果も大きく変わってきます。
i-育成では抜歯を行うことは、稀になります。顔の表情、治療後のあと戻り、食べたり飲んだりする能力や姿勢の改善など、通常の歯列矯正よりいい結果を得ることができます。また、虫歯や歯周病で悩むこともありません。
i-育成の原動力
院長(市丸)の矯正歯科治療への取り組みは、1986年の長崎大学大学院時代にはじまりました。このころは、長崎大学矯正科の先生を交え、歯周病患者の矯正歯科治療を実践してきました。2000年開業後は、木山恭一氏らから、通常の矯正法(エッジワイズ法)を中心に学びました。
また、開業時から、虫歯と歯周疾患の予防に積極的に取り組み、2003年ごろには、当院に来院される患者様のほとんどの虫歯と歯周疾患を制御することができるようになりました。特に、当院に来院される小児のほとんどが、むし歯がない状態になりました。一方、通常の矯正法では、虫歯でも歯周病でもない健康な歯を抜歯することに強い違和感を持っていました。
2003年に、咬合育成療法の先駆者である高田泰氏の講演に参加し、咬合育成療法と出遭いました。このとき、当院で実践してきた予防歯科と咬合育成療法を組み合わせると、虫歯、歯周疾患がない上に、理想的な歯並びを持つ口を育てることができると確信しました。
その後、院長や副院長は、2004年から2010年まで、毎月、日本咬合育成研究会関連の講習会を受講してきました。また、毎週、院内で ドクター向けの“i-育成 セミナー”を行っています。歯科衛生士や歯科助手は、毎週の院内セミナーで咬合育成を学んでいます。さらに、その他の勉強会で虫歯や歯周炎の治療や予防を継続して積極的に学んでいます。
i-育成はこのような経験や学術活動と“健康な口を育てたい”といった熱い思いが原動力になっています。
当院での咬合育成(i-育成)症例
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